特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技

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館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」に行ってきました!

念のために言っておきますが、特撮=変身ヒーローではありません。
特殊撮影、つまりはSFXです。美術やミニチュア、合成などを用いて通常ではあり得ない映像を作り出す技術の事です。(CGはVFXと呼ばれ、ここには含まれません。)
ハリウッド映画などではVFXばかり使われていると思われがちですが、意外とSFXとの合わせ技である事も多いのですよ~。

とはいえCG全盛の時代。このままでは職人達が築き上げた特撮の技術が失われてしまう…との危惧もあり、今回のような企画が立ち上がったようです。
館長は「新世紀エヴァンゲリオン」の監督でもおなじみ、たいそうな特撮作品好きでも知られる庵野秀明さん。
あの作品の監督さんですから、なかなか凝った博物館になっていました。

なお入り口では音声ガイドを借りる事ができます。
とにかくいっぱい説明してくれるので、個人的にはレンタルする事をお勧めします!
(ただしその分回るのに時間がかかりますがw)
時々紹介する作品の結末まで喋っちゃうのが玉にキズだ(笑)




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さてこの博物館、入るとまず最初は日本の特撮映画・ドラマの歴史が、当時使用したミニチュアなどの小道具と共に紹介されていきます。

まずは戦艦や宇宙船など、巨大な人造物から。
1960年代頃の作品からですので殆ど知らない作品でしたが(笑)、当時の人が追い求めていたロマンというのは現代に通じるものがありますね。
また実際に使用した小道具も多々あり(メカゴジラの着ぐるみもあった!)、積み重ねた年月を感じさせてくれました。
ムーンライトSY-3とかマイティジャック号とかは今見ても(当時を知らなくても)カッコいいです。

また、小松崎茂さん抜きでは語れない時代でもあります。
実は私、以前美術館で小松崎さんの展覧会に行った事があるのですが(当時はプラモのボックスアートの人と聞いて何となく見に行ってその迫力にビックリした(笑))、絵からグイグイと押し寄せてくるパワーに圧倒されました。
今回も一部ながらその力の一端をまざまざと見せ付けられた気分です。

続いては、ウルトラマンなどのヒトを超えた存在の展示。
実は私、子供の頃は結構なウルトラマンっ子で夢中になってみてた記憶があるのですが(年代が合わないので多分再放送)、ううん、色々忘れてますねw(ちなみに私のウルトラマン暦はA、タロウ、80、ガイア(えっ)と意外と観てないのです。)
今回の展示でウルトラマンの目の黒い部分の構造がやっと理解できましたw 話では聞いていたのですが立体像がうまく把握できてなかったので…。

その後はガメラなどを交え、現実の空間の造形物へ。
すなわちビルや民家、電柱などのミニチュア展示です。この辺りが展示の難しいところで、例えばメカやヒーローなどはキャラクター性があるので話題性もあるのですが、建物などのミニチュアはこれだけではなかなか興味を引き辛いものがあります。

そこで庵野さんはなんと「3DCGを一切使わず特撮技術だけで撮影した映画」を、本博物館で上映しています。(※不要なものを画面から消したりするデジタル処理は行っています。)
これが本当にすごくて、一見して全てミニチュアで撮影してるとは思えない出来!そりゃまあ、ミニチュアだろーミニチュアだろーってずーっと疑ってみてたら分かりますけど(笑)、3DCGを使わなくてもここまで出来るのかと驚くばかりでした。犬以外w
撮影の裏側や製作過程も説明があるので、分かりやすく、かつ、観客の興味を引くようになってます。

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これ全部ミニチュア!
サイズ比較ないと実物と間違えちゃいそう。

その後、展示は東映倉庫の再現された部屋を抜け、特撮技術の世界へ。
先人達が如何にして虚構の世界を現実にしていたか、その一端を見ることが出来ます。
そして、円谷英二さんらそれらを支える技術者達の紹介を経て、博物館は終了となります。
円谷英二さんの伝記買っちゃったよ。

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最後には、実際に入って撮影する事のできるセットもあります。
えーっと…。わたしは一人で行ったので…。(´;ω;`)ウッ


と言う事で、入場から全て見終わるまで、とにかく特撮への愛を感じた約3時間半でした!
私自身、日曜朝の特撮ヒーロー番組を観ていて、これらの特撮技術の多くが3DCGに取って代わられ、このままでは永遠に失われてしまうのではないかと危惧していました。
CGって何でもある程度のとこまでいけちゃうので、それで満足しちゃってる事が多いと思うんですよね。中にはCGって丸分かりの映像なんかもあって、でもそれなりの映像になるからそれでいいやと思考が止まってしまうのは映像表現的に大変よろしくないと思います。
過去の特撮技術者は創意工夫を持ってそれらに当たってきました。その技術、その心を忘れてしまってはいけないと思います。

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このような博物館を開催してくださり本当にありがとうございました!
とにかく愛を感じる博物館でした。特撮いろいろ見たくなっちゃいますね!w
とりあえず平成版ガメラの北米版Blu-rayをポチりましたよ←また…。


次はどなたかセル画技術の博物館を是非…w
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by panicss | 2012-09-30 00:00 | アニメ/特撮 | Trackback | Comments(0)