夏休み特別企画 『ダッシュ!四駆郎』 ホライゾン・メッセージ [03]


去る2006年3月23日、死去された
漫画家の徳田ザウルス先生を偲んで、
特別企画として代表作「ダッシュ!四駆郎」を
ご紹介しております。

夏休み特別企画と称していますが、
私の夏休みがこれで終わりそうな勢いです

頑張ります。

今回は、地区予選準々決勝の決着から、
決勝戦前夜まで。
あの名作「ホライゾン伝説」も収録です!




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物語は中盤の山場へと突入します。
ライバルの登場、そして、全ての原点となる
あのマシンがいよいよ登場です。



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地区予選準々決勝、第三レース「竜巻の谷」。
U2の戦車マシンは、姫のマシンを守るための
風除けだった。

全員で一丸となってゴールを目指すダッシュ軍団と、
四台のマシンを礎に、一台のマシンのみゴールを
目指すU2。

一進一退を続ける両チームは、しかし
ゴール手前で立ち往生してしまう。


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何故ならゴールへの道筋が発見できないからだった。
ってすごいレースだなそれ!


立ち往生する両チームの前に、
突如として乱入する一つの影。

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チーム"U"、鬼堂院 陣(きどういん じん)。

d0039216_7554195.jpgなんと、U2はチームUの補欠チームだった。
陣の妹でもある姫がレギュラーを降りて、
補欠メンバーのためにU2を結成したのだ。

そして、"後輩"が意味する過去。


 皇   「き、鬼堂院 陣!気づかなかった、
      やつも、この大会に参加していたのか!!」

 輪子 「わたしたちダッシュ軍団以前に
      お兄ちゃんが集めたチームのキャプテン…。
      (鬼が…帰ってきた!)」


鬼堂院は、かつて皇が作った
ミニ四駆チームのキャプテンだった。
そして彼の手に握られていたマシン。

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 皇     「まだ生きていたのか!
        エンペラー以前のエンペラー…。
        "原始皇帝<プロト・エンペラー>"!!

 メンバー 「な、なぜ、同じ物を二台も…?」

 皇     「エンペラーがおそらく今のわたしの
        限界だからだろう。
        見果てぬ夢を追ったのだよ。」


見果てぬ夢―――。
全てのダッシュマシンは、あるマシンを夢見て
造られたマシンだった。
夢見て、そして追いつけなかった、
全てのマシンのルーツ。

それこそが、ダッシュ0号"地平<ホライゾン>"
四駆郎の父、源駆郎(げんくろう)が造ったマシンだった。

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鬼堂院のヒントにより、ゴールへの道を
見つけ出す両チーム。
それは丘の上のロザリオ。十字架のジャンプ台。

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同時に十字架へ突入する両チーム。
一台分の道幅を、二台同時に片輪走行して通り抜け
同時ジャンプで川を飛び越える。

しかし…。

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片輪での着地にシャフトが耐えられなかった。
ゴール手前でマシンがストップし、両チームとも
リタイヤとなってしまった。

だが、観客の声援により、再試合が決定。
進駆郎の作戦により、ダッシュ軍団は勝利を収めるのだった。


そして舞台は準決勝へと移る。
相手はファイティング・ファーマーズ。

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相手は弱そう。
そして、四駆郎は決勝の相手である
鬼堂院に心を奪われている。

とか言えば大体展開は想像できるかと。(笑)

見事勝利を収め、遂に舞台は決勝戦、
チームUとの対決へ。



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決勝戦に備え、合宿に入るダッシュ軍団。
しかし、四駆郎はメンバーと別行動をとり、
チームUの合宿所へ乗り込むのだった。

そこで、決勝を前にして、
図らずも鬼堂院と対戦することとなった。
しかしゴール直前、カーボンシャーシに
落雷し―――。

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エンペラーはその原型を留めないほどに、
無残な姿となってしまったのである。

意気消沈のまま、
チームU合宿所を後にする四駆郎。
ダッシュ軍団の合宿に合流するも、
皇より激しい叱咤を受けてしまう。

皇は、来るべき決勝戦のために
ニューマシン・ダッシュ01を準備していた。
合宿はこれをもつエースドライバーを
決めるためでもあったのだ。


 皇    「帰れ!!団体行動を乱し、
       大切なマシンをだめにするようなやつに
       用はない!!」

 四駆郎 「いちばん速いやつが
       エースドライバーなら…見せてやる!!
       皇さん!そのニューマシンで
       おいらと勝負しろ!!」


壊れたエンペラーで、ニューマシンに挑む
四駆郎だった。


父と子、そして皇。全てのルーツ、ホライゾンと
新たなる道を切り開くニューマシンの継承。

それらを一つの物語として見事にまとめあげたのが、
コミックス5巻収録の、この「ホライゾン伝説」です。
100ページのボリュームで、コロコロ本誌ではなく
別冊コロコロコミックスペシャルにて描かれた、
物語上でも屈指の名エピソードです。
(この頃って児童マンガにも戦争の話が
 普通に出てたんだよね…。)


ニューマシンとエンペラーの対決を
明日に控えた合宿の夜、
ダッシュ軍団は地滑りで出来た穴に
落下してしまう。

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そこには、戦時中の遺物。
建造途中の日本軍の戦艦が眠っていた。

皇は思い出す。
それは、第二次世界大戦。ドイツの独裁者
ヒットラーは、自動車に関心を持ち―――、
ベルリンオリンピックにて自動車レースを
公式種目に加えた。

しかし、このレースは軍事色が濃く、
公式に記録されることは無かった。
コースやチェックポイント、一切の記録は
ヒットラーの死とドイツの敗北と共に
闇のベールに包まれた。

しかしこの第二次世界大戦の遺物は、
その存在を知るわずかな者の手によって
未だに世界のどこかで続けられているという。

自然が作った秘密の海底トンネルにより、
全世界を股にかける史上最大のレース。
その過酷さゆえに未だ生きて
戻ったものはいないという…
その名を"地獄ラリー"!!

四駆郎の父、源駆郎は
今もその地獄ラリーを走っているのだ。
そして、皇もかつては
源駆郎のナビゲーターとして…。

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在りし日の皇と源駆郎。
彼らは地獄ラリーの途中、車を破壊され
強制労働所に入れられてしまう。
(皇の顔の傷もこの時に出来たもの。)

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何とか脱出を図るも、ひょんなことから
レースを申し込まれてしまう。
その時に源駆郎が取り出したマシンこそ、
ダッシュ0号"地平<ホライゾン>"

ホライゾンは通常のミニ四駆とは異なり、
レーザーによるコントロールにより
パワー調整が出来る"LCカー"だった。
そのスピードと安定性に、当時の皇は
魅せられたのだ。

源駆郎の力により、彼らは労働所を脱出、
再び地獄ラリーへと戻っていくのだった。


舞台は変わり、再び現代―――。
今度は地下からの脱出である。

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 四駆郎 「勝負はこの戦艦の甲板から、
       先に地上へ出たものの勝ち!
       どうだ!?」


ボロボロのエンペラーで、勝負を申し込む
四駆郎。そして、皇はその勝負を受ける。


 輪子 (これは…、四駆郎くんの作戦だわ!
      サーキットにくらべてラフな場所のほうが
      マシンの性能差は出にくい。
      お兄ちゃんも分かってるハズなのに…。)


スタートこそ離されたものの、自らの
体をはった策でジリジリと追いつく四駆郎。
しかし、レース途中で落盤が起きてしまい、
ダッシュ軍団は生き埋めになってしまう。

脱出口を探すうち、皇は、
メンバーがいつの間にか四駆郎を
頼っていることに気付く。


 皇 (これがあいつの力なのかな…。)


軍事施設の火薬庫を爆破し、
遂に地下から命からがら
脱出することに成功する。

そして―――。


 四駆郎 「皇さん、まだ勝負は終わっちゃいないぜ!


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爆炎の中より現れるエンペラー。
そう、レースは続いていたのだ。

途中からニューマシンを手に持った
皇は失格扱いとなり、
四駆郎は見事勝利を、そして
ニューマシンを手にしたのだった。


 皇 「四駆郎のもとに、ダッシュ軍団は
    また一つ強くなった。
    フフフ。源さん、いつかあんたに会えたら
    話してあげるよ。」


ホライゾンをめざした男たちの
夢の物語、
―――エンペラー伝説を。
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by panicss | 2006-08-17 00:00 | マンガ/イラスト | Trackback | Comments(0)