夏休み特別企画 『ダッシュ!四駆郎』 ホライゾン・メッセージ [07]


去る2006年3月23日、死去された
漫画家の徳田ザウルス先生を偲んで、
特別企画として代表作「ダッシュ!四駆郎」を
ご紹介しております。


掲載当時、「ダッシュ!四駆郎2」として
描かれた最後のエピソードです。
もう少しだけ、お付き合い下さいませ…。




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全国大会終了後、ダッシュ軍団は解散し
四駆郎は安穏とした日常を送っていた。

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中学進学のため引退ってのが切ない…。


しかしそこへ、"黒い風(ブラックミストラル)"
名乗る謎のレーサーたちが現れ、
各地の強豪に次々と挑戦、そして勝利していった。

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あの三皇帝さえも、"黒い風"の前に
手も足も出なかったのだった。
というかこいつら普通に学校行ってたのね。
(そりゃそうだ)

遂には、鬼堂院のプロトエンペラーまで
敗北してしまう。


ブラックミストラルの次の標的が、
桃太郎だと知った四駆郎たちは
レース場へと足を運ぶ。
対するは"黒い風(ブラックミストラル)"の
マシン、ブラックミストラル。(ややこしー)

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が、しかし、桃太郎ほどのレーサーでも
"黒い風"には手も足も出ない。

四駆郎は、秘密を解き明かすため、
ミニ四駆界の一匹狼「砂布 欽二郎(さぶ きんじろう)」と
組んで、"黒い風"に勝負を挑むのだった。

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砂布のマシンは"ソリチュード"
クリムゾン・Gと同じFMマシンだが、
内部にジャイロを搭載し、より安定性を高めている。


 砂布 「彼らのマシンは
      ミニ四駆ではない!



あんたもな!て突っ込みはさておき
砂布、そして鬼堂院はレースを通じて、
ブラックミストラルの秘密を暴く。


 鬼堂院 「おまえは気づかんのか?"黒い風"のマシンは
        二輪駆動車だということを!


ミニ二駆でした。

四輪駆動に比べてスタートが遅いが、
最高速に優れた二輪駆動。

"黒い風"は自分たちのマシンが
有利になるようルールを設定して、
常に勝利を収めてきたのだった。




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そんな中、四駆郎の元に
沖縄のはるか南、おろちヶ島にて開催される
ミニ四駆地獄キャラバン」の招待状が
"黒い風"より届けられる。

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皇さんのフルネームって、
皇 快男児(すめらぎ かいだんじ)なんだ…。


そして、地獄キャラバン当日。
おろちヶ島には、多くのレーサーたちが
集まった。(みんな優しいな…。)

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主催者・"黒い風"。
一番偉そうなのが、ボスの烈風である。

"黒い風"の恐ろしさが垣間見えるも、
誰一人帰ろうとはしない。本当にみんな優しい。


地獄キャラバン、第一レースは、
おろちヶ島を回る沼ありジャングルありの
オフロードレース。

潜水艦ミニ四駆との勝負を、
イルカと協力してクリアした四駆郎は、
大蛇の腹の中を通ってみごと
第一レースを一位でクリアする。

…何か問題でも?


しかし、ゴールした四駆郎の眼に
信じられないものが飛び込んできた。

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それは、父の墓だった。

父の死の真相を知るため、
四駆郎は"黒い風"のボス、烈風に
レースを挑む。

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奈良県にある遺跡、酒船石。
古代人が酒や油を作る際の道具と言われていたが、
実はこれは、古代人のサーキットだったのだ!

個人的にはこの発想大好きです(笑)


勝負に勝利した四駆郎は、
父が地獄ラリーの途中、ここで事故にあい
死亡したと告げられる。
そして"黒い風"は縄文人の末裔で、
マシン「ブラックミストラル」は、父の遺品から
完成させたのだと。


父の死を知り、ホライゾンを見失った
四駆郎とは関係なく、
地獄キャラバン第二レースが開始される。

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レースに意味が見出せない。
そんな四駆郎は、ただ烈風と勝負をつける
その為だけにマシンを走らせていた。

だがレースの最中、
なんと阿蘇山が噴火をはじめ―――




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噴火した阿蘇山の溶岩に
飲み込まれかける四駆郎たち。

だが、そんな彼らを救ったのは
なんと父・源駆郎だった


事故にはあったものの、父は生きていた。
だが、その代わりに、
今までの記憶を失ってしまっていた。
自分の息子さえ、分からない…。

父は、地獄ラリーのゴールを示した
石版をめぐって、事故にあったのだ。
そしてそれは、ヒットラーが望んだ
縄文人の秘宝が眠る場所でもあった。


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いきなり出てきて仕切りだす皇さん(笑)
アンタ一体どこから…。

石版をめぐって、
レースは最終章を迎える。


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鬼堂院陣。
"原始皇帝ZX<プロトエンペラーズィークロス>"。

四駆郎の父のため、ゴールを目指す。


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日ノ丸源駆郎。
"遥かなる地平線<ホライゾン・バウンドレス>"

今は何も分からない。
ただ「息子」と名乗る少年のためだけに、
彼はマシンを走らせる。


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砂布欽二郎。
エアロソリチュード。

ソリチュード改造のため、砂布は
某国スパイと手を組んだ…。
引き換えとして、石版を手に入れなくてはならない。


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"黒い風"烈風。
ブラックミストラル。

縄文人の祖先として、祖先の夢を継ぐために
秘宝を目指す。


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日ノ丸四駆郎。
"自由の皇帝<リバティー・エンペラー>"

父の記憶を戻すため、そして
地獄ラリーのゴールへ向かうため、
レースに勝利することを誓う。


少し前あたり(クリムゾン・Gあたり)から
ミニ四駆の形状が、以前より随分と
流線形のデザインになってますね。
個人的には、エンペラーのような、
適度に角張っている方が好きなんですけど…。



戦いは、熾烈を極めた。

特に四駆郎、源駆郎、烈風のマシンは
オイル噴射駆動マシンだ。
地熱で高温になれば駆動力が下がってしまう…。

これはミニ四駆レースの解説です。


さらに、縄文人の秘宝を狙うスパイが現れ、
銃弾がミニ四駆を貫く。

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これはミニ四駆レースの解説ですってば。



しかし、危機に陥っている四駆郎の元に
強力な味方が現れた。
ダッシュ軍団が、駆けつけたのだ。

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輪子さんに何が!!!








そんな混乱の最中。





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神が動いた。


ショックで記憶が戻る源駆郎。
(そりゃ戻るわ…。)

石版を守る、縄文の神の石像が、
父と子の想いに答えて動き出す。
その背を飛び越え、父と子は再会する。

太古の神が起こした奇跡だった。


神は、地獄ラリーのゴールを示した
石版と共に、溶岩に沈んでいった…。


 四駆郎 「レーサーにだれかが決めた
       ゴールなど元々ありはしない!
       ゴールはだれしもが
       自分の手で見つけるものさ!


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…というところで、「ダッシュ!四駆郎」
完結です。いやー長かった…。

今年の初めに、徳田ザウルス先生の
訃報を聞いて、何か出来ないかと思い立って
立ち上げたこの企画…。
皆様の遠い記憶を、呼び覚ます事が
出来たでしょうか?

ものすごい勢いでカットしてるけどね!(笑)
ダッシュ軍団補欠2人は見事なまでに
スルーしてるし…。(微塵も出てこないw)


現代のマンガにはない、何かが
この作品にはあると思います。
読んだ後、何かが湧き上がってくるような
そんな気持ち。

ただ、徳田ザウルス先生は、
この作品のしばらく後になると
バリバリのCGマンガ家になってくるんですよね。
これだけ力強い作風なら、
アナログの方が合ってると思うんですけれど…。


さて、実はこの作品、最終回目前にして
なんと作者が緊急入院してしまいました。
一時は危篤状態まで陥り、
連載も中断してしまいます。

その後、意識は戻るも、体は動かず、
左足は麻痺してしまいますが、
その状態から見事復活、中断から一年後、
最終回を描き上げて私たちに届けてくれました。

コミックス最終巻には作者コメントとして
その時の想いが綴られています。
(その後、左足はだんだん動くように
 なってきたそうです。)



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私の実家の、使わなくなった机の上には
今もあの頃のままの皇帝と超皇帝が、
エンジンに火がともるのを待っています。

このストーリー解説を読んでくれた貴方の眼に、
もし忘れていた地平線が戻ってきたならば
幸いです。
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by panicss | 2006-08-18 00:00 | マンガ/イラスト