2007年 09月 09日
VMR -ヴァナ・ディールミステリー調査班- II
―――9月、白露。
Nawaya:
「…って言っても、秋だっていうのによくもまあ暑い日が続くもんだぜ。
もう一回くらい盆休みがあってもいいんじゃねえか?」
Tanaka:
「はは、お盆の元は秋にあった行事という説もありますから、
あながち間違いでもありませんけどね。」
Tanaka:
「そうそう、休みといえば、来週のこのブログはお休みだそうですよ。
なんでもイワッチさんがスペイン旅行にいくとかで。」
Nawaya:
「なに、スペインだと?
どこの新エリアだそりゃ。」
Tanaka:
「落ち着いてくださいナワヤさん、ヨーロッパ南西部にある国ですよ。
日本からは乗り継ぎ時間を入れて、大体15~18時間ほどかかりますね。」
Nawaya:
「へぇ、…ふむふむ、一週間かけてじっくり回るプランらしいぜ!
こりゃイワッチが浮き足立つのも分かるってもんだな。」
Kibayashi:
「それは違うぞナワヤ!」
Nawaya:
「キ…キバヤシ!!」
Kibayashi:
「確かにイワッチはスペイン旅行の名目で海外へ旅立つ。
だが行き先はシンガポールだ!!」
二人:
「な、なんだってーーー!!」
Nawaya:
「バカな…違う国じゃねえか!!
一体どんな意味が隠されているって言うんだ、キバヤシ!!」
Kibayashi:
「簡単な話だ。日本からスペインへの直行便は無い。
なのでそもそも途中のシンガポールへは降りる予定だったのだ。」
Kibayashi:
「だがここで恐るべき事態が発生した。
リアル都合により、イワッチが1週間のお休みを取る事が出来なくなったのだ。」
Tanaka:
「なるほど、せめて途中まで…、という訳ですね…。」
Nawaya:
「し、しかし!イワッチはあんなにサグラダファミリアを見たがってたじゃないか!
せめてスペインの地を踏むわけにはいかなかったのか?」
Kibayashi:
「駄目だな、時間も便も無い。」
Tanaka:
「そうですか…。残念ですけど、でも、
シンガポール行きに変更できたのは不幸中の幸いでしたね。」
Nawaya:
「そ、そうだな…。せめてシンガポール旅行を
楽しんでもらえれば…。」
Kibayashi:
「…だが、ここでもひとつ、罠がある。
チケットの都合上、イワッチはシンガポールに二日間滞在する事になる。」
Kibayashi:
「さて、ここに今回のスペイン旅行のスケジュールがある。
みんな、これを聞いて何か気付かないか?」
Tanaka:
「ええと、シンガポールに到着して、イワッチは二日間滞在…と。
そして一緒に行くメンバーは、到着後次の日にスペインに…アッ!!」
Kibayashi:
「そうだ、イワッチはシンガポールで丸一日、
たった一人で過ごすんだよ!!」
二人:
「な、なんだってーーー!!」
Nawaya:
「クソッ!マトンを…。俺のマトンを貸す事ができたら!」
Tanaka:
「落ち着いてくださいナワヤさん。」
Kibayashi:
「確かに、海外一人旅などそう珍しい事ではないかもしれん。
しかも行き先は治安の良いシンガポール。」
Kibayashi:
「だが相手はサルタバルタも一人で歩けないイワッチだ。
このブログも、今日が最終回かもしれんな…。」
シンガポール一人旅が今、どのような計画で進められているのか
明らかではない…。
しかし、出発の日は刻一刻と迫っているのだ―――――。
---
※ この物語は事実をもとにしたフィクションです。
内容に関する問い合わせは、電話では一切
受け付けておりません。ご了承下さい。
Nawaya:
「…ていうか実質今週もお休みじゃね?」