2012年 03月 11日
映画 逆転裁判
ゲームボーイアドバンスでひっそりと始まったシリーズが、
それなりの実写映画になるってちょっと感慨深いものがありますね。
お話は基本的に第一作目をなぞってます。
が、1本の映画に3つの事件を詰め込んでいるため、お話がなんとなくダイジェスト気味。
逆転1の映画をやるなら3つとも削れないのは分かりますけど…。
キャラクターに感情移入どころか世界観に入りきる前に話が展開するので、原作を知らない人を置いてきぼりな感じを受けました。
(※話の意味が分からないという訳ではないです。感情移入できないという意味で。)
恩師が死ぬシーンなんか本編のゲームの方でも若干唐突だと(私は)思ったので、映画はなおさらそんな感じを受けましたね。
真宵も姉の死を悲しんだ次のシーンでいきなりナルホド君の助手になってましたしw
気になったところとしては、「綾里弁護士殺人事件」では恩師の妹が容疑者になるというシチュエーションがあまり生かされてなかったのが残念でした。
「ひょうたん湖弁護士射殺事件」も、あれはライバルの弁護をするという点が重要なポイントなので、その前にもっと成歩堂と御剣の関係を描いて欲しかったですね。
千尋が出張ってくるのもラスト1回のみに絞った方が良かったと思います。
てーか、成歩堂が頼りなさ過ぎて、原作のような反撃の爽快感がなかった(笑)
機械がガッチャガッチャ動いて空中に映像が投影される法廷バトルのイメージも、自分の中のイメージとはちょっと違う感じでした。
(そもそも、あの無駄にいろんな箇所が動き回るようなCG表現はあまり好きじゃないです。)
じゃあどういうイメージなんだと聞かれると難しいのですが…。
あとは、なんつーか、もう何度も何度も言うけれど、
コスプレしなくていいから。
別に現実に即したカッコをしなさいという訳じゃないですよ。
映像表現ですからね。必要なら奇抜なカッコも良いと思います。
でもそれなら映画ならではの世界観を構築して、その上で新しいキャラクター像を作ってく欲しい。
2次元のカッコを借りてきて、3次元でそのまま表現されてもなーと思うのです。
(※当然ですけどコスプレイヤーさんがコスプレするのはまた別の話ですよ。)
しかし、まあしかし、
やっぱり矢張の再現度だけは認めざるを得ない…!
あとサイバンチョも頑張ってた。
ちなみに私が劇場に足を運んだのは公開すぐにもかかわらず客はほとんどいなかったし、話題も全然聞かないんだけど…この映画大丈夫でしょうか(苦笑)
個人的には、もうちょっと頑張ってTVドラマ化してもらえれば色々面白そうなんだけど…無理だろうな…。