2018年 04月 08日
映画ドラえもん のび太の宝島
ええと…。
気付いたら観てから既に一ヶ月が経っておりますが…。
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最近はオリジナル作品が続きますね。総合的には面白い作品でした。
キャラクターや設定も相まって、普段のドラえもんとは少し違う雰囲気に戸惑いを感じつつ(この辺りは宇宙漂流記を観た後の感じと似ていた)、ラストの二転三転する怒涛の展開に気持ちとしては持っていかれた感じですね。
絶対そんなことはないってわかっちゃあいるけど、"もしかしたらドラえもん壊れちゃうんじゃないか"って思わせるくらいのピンチに持っていくのは、ドラえもんの扱いを「キャラクター」ではなくて一旦「メカ」側に持っていかねばならず、F先生も亡くなられた今の我々にはなかなか難しいところですよね。この点は素直にすごいと思いましたし、そこからのリカバリーも良かったです。
ちょっと面白かったのが、ドラえもんが道具を"出す"シーンがあまりなく、ある事が当たり前のように使用している感じに演出がされていたんですよね。私自身は道具を出すシーンはちょっとしたカタルシスを感じる部分なので少し残念ですけど、この辺りは好みですかね。まあ、最近はドラの手が描写されないので、道具を出してる感があんまりないですが…。
でもちょっと道具が古くないですか。もっとオリジナルで考えていいんですよ。
ただ、気になるところも色々とありました。物語導入のテンプレのび太、序盤の険悪な空気に冒険ダイジェストで打ち解けるゲスト、と…途中までは結構難しい顔して観てたかもしれないです。
というか最近の映画は冒険描写がダイジェストなのが多いんですけど(といいつつ古くはアニメ版の旧宇宙開拓史からあるのですが)、個人的にはそこがすごく残念です。序盤の冒険描写は日常から地続きの部分で、これがだんだん冒険に変わっていく感じが好きなんですよね。
ただ今回、普通に東京湾を出たはずが気付いたらいつの間にか大冒険の世界に突入してる感じは、なんだかドラビアンナイトちっくでありました。架空と現実の境界がごっちゃになってるあの感じ。
そして、肝心のラスト。ラスト…。
なんでパパの話が唐突に出てきたの?確かに話の起点でちょっとパパが、本当に不自然に絡んでくるから(笑)、何かあるのかなあとは思ってましたが。
冒険の最中、パパのことなんか忘れてたよね?私も忘れていたよ。本当に後で足しましたって感じで、これ本当にいらなかったです。
あと、もうこれは個人的な好みでしかないのですが、キャプテンハットで逆転したジャイアンたちが、敵を縛っちゃったのがちょっと気になりました。いや、あの敵のノリなら、なんか仲良くなれなかったのかなーって…。
映画主題歌はすごく好き。(…夢をかなえてドラえもんも流してほしかったですが…。)
わさドラでは、これまでも映画のイメージと合った主題歌は幾つかありましたが、やはり映画と曲が並び立つものというのはなかなか無かったと思います。
今回は、まさにそれが上手くいったんじゃないかなと。今回の映画はだいぶヒットしてるみたいですけど、歌の影響もあったんじゃないかなぁ。
まあ、曲に関しては、ちょっと別の視点でも。
もともと、ドラ映画に出る有名人が「ドラ好きです!」っていうの聞いてると、「でもどうせ今のわさドラ知らないんじゃないの」「ドラの声ちがうとか思ってんじゃないの」とか穿った(失礼な)とらえ方をしてたんですけど、星野さんはもう間奏にぼくドラえもんを入れてくるというね。「はい、自分の思い出のドラえもんは大山ドラですが何か」という力業。
ですよねー。昔は大山ドラで、今はわさドラ。この二つは、星野さんにとっては繋がってるものなんですよね。何だかスッキリしました。
またこいつズルいんですよ!CDにわさドラ版「ドラえもんのうた」入れてくるとかね!女子十二楽坊版じゃないやつ!もうなんかこれがすべての答えな気がします。いろいろごめんなさい。
(最後の方の感想は、人によってはこいつ何言ってんのって感じだと思います。)
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来年の映画のキーは、「異説クラブメンバーズバッジ」。
もうこの道具のネーミングだいすき!子供のころに短編を読んで感じたあの不思議な感覚がよみがえってきます。
なんだかんだで来年も楽しみだー!